パソコンを強制終了したくてもできない!電源長押しでも切れない場合の対処方法

パソコン

パソコンがフリーズした時の対処方法を説明します。

最終手段の電源ボタン長押しでも電源が切れない場合についても説明します。

「パソコンを使っていたら突然フリーズ!」こんな場合の対処方法ですが、最終的には電源ボタンを長押しして強制終了することになります。

ただ、いきなり電源ボタン長押しで強制終了するのではなく、他の復旧方法も試してみたほうがよいです。というのは、電源ボタンでパソコンを消すのは、パソコンが壊れる原因になりやすいからです。

パソコンがフリーズした時は強制終了するしかない

パソコンの操作ができなくなった状態をフリーズと言います。

フリーズにもいろいろなパターンがあり、フリーズと思われる状態でも、実はそうでない場合もありますが、本当にフリーズしている場合には、パソコンの強制終了という措置を取ります。

強制終了の中でも、強力なのが「電源ボタンを長押し」の操作で終了する方法です。これは「パソコンを終了する」という意味では強力ですが、その副作用も強いので最後の手立てとして使用します。

強制終了の種類

強制終了にもいろいろなレベルがあります。

  • フリーズしていないアプリ(プログラム)の強制終了(中断ボタンなどでの終了)
  • アプリがフリーズしている時の強制終了(外部コマンド等使用)
  • 強制ログアウト(ログオフ)
  • OSの強制終了(強制シャットダウン)
  • パソコンの強制終了(電源オフ)

電源長押しでの強制終了は、パソコンの強制終了という意味になります。

パソコンを強制終了するという事は、パソコンの電源を切るという意味です。パソコンは電気が流れていないと動きませんから必然的にパソコン画面は消えます。処理も中断されます。

パソコンの電源ボタン

パソコンを消すときは、普通の電化製品のように電源ボタンで切るのではなく、パソコン画面上で「電源を切る操作」(終了処理とかシャットダウン処理と言います)を行って電源を切ります。

ですので、パソコンの電源ボタンは電源を切るためではなく電源を入れるためにあると考えてください。

電源ボタンで電源がきれるような設定がされているパソコンもあります。しかしそれは、それは見かけ上切れたようにみえてるだけであったり、もしくは内部で終了処理(シャットダウン処理)が行われる設定になっている場合です。

パソコンは、電源を入れてもすぐに使えるわけではなく、起動処理(いろいろなプログラムが起動する処理)が終わってから使えるようになります。逆に終了するときには、起動していたプログラムが終了処理を呼ばれる処理を行う必要があり、終了処理が省略されると起動処理に影響がでることもあり得ます。

通常のパソコンは電源ボタンを押しても切れないようになっています。

電源ボタン長押しでの強制終了

ところが、フリーズなど、パソコンの不具合によって終了処理ができないときに、強制終了といって強制的に電源をきることができるように設計されています。

誤操作で強制終了することがないよう、強制終了する場合は、電源ボタンを長押しします。

長押しするというのは、電源ボタンをしばらく押したままの状態にしておくということです。

通常は電源長押しは5秒程度といわれています。5秒ぐらい電源ボタンを押した状態にしておくと、強制終了で電源が切れます。強制終了している時の5秒は意外と長く感じます。10秒ぐらい押すぐらいの気持ちで確実に長押しになるようにしてください。

Surfaceの場合は、電源ボタン20秒で強制再起動となっています。パソコンの機種によって長押しが効く時間が異なります。5秒はあくまでも目安です。電源が切れたような音がするまでしつこく押してください。

Surfaceなどタブレットのような使い方ができるパソコンの場合、音量ボタン(上または下)をすばやく3回押すとスリープが解除され電源がきれるようになる事があります。強制終了できない場合は、どうせ使えないわけですし、試せることはなんでも試してみることです。

電源ボタン長押しによる強制終了が成功すると、画面や電源ランプが消えて強制終了された事がわかります。

ただ、極まれにですが、電源ボタン長押ししても強制終了されないことがあります。これについての対処方法は後で示します。

なお、強制終了したあとは、すぐに電源を入れるのではなく、10秒程度まってから電源を入れるようにしてください。これについても、後で注意点として記しておきます。

電源ボタン長押しで強制終了できない原因の大半はスリープ機能の影響です。スリープ状態で電源ボタンの処理が妨げられているため、この場合、スリープ状態を解除することで強制終了できるようになります。

フリーズしたと思った時に確認すること

強制終了というのは異常時の操作であり、通常はするものではありません。

フリーズしたと思っても、実はフリーズでない場合もよくあります。

画面表示されている場合、フリーズしているかどうかを簡単にみわける方法は、マウスが動くかどうかです。

マウスが動かない場合は、かなりの高確率でフリーズ状態となっています。

キーボード入力でも確認できます。ウインドーズキー(旗のようなマークのキー)を押してみたり、「Alt]+「Tab」キー、「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を押してみて反応がある場合は、フリーズでないかもしれません(アプリがフリーズしている場合が多い)。逆にキー入力でも反応がないときはフリーズの可能性が高いです。

「Ctrl」+「Shift」+「Esc」でタスクマネージャが起動できたら、OS(システム:基本ソフト)はフリーズしていません。タスクマネージャで応答のないアプリを終了するとフリーズが解消されることもよくあります。

無線マウスやキーボードなどは、電池が切れて動かなくなっている場合もあります。

USB接続のマウスやキーボードでも接続の問題で切れいているのかもしれません、ケーブルを一度抜いて指し直すと使えるようになる場合があります。

マウスやキーボードの入力ができる場合は、OS(システム)レベルでのフリーズではないので、電源ボタン長押しはさけることができます。タスクマネージャーなどでアプリを強制終了するとフリーズ解放されるかもしれません。

パソコンがフリーズする原因もいろいろあります。原因によって対処方法も変わってきますが、マウスやキーボード操作ができる場合は、強制ログアウトの対処の方が電源長押しよりは遙かに安全です(パソコンが壊れにくい)。

ただ、強制ログアウトなどの操作は、入力したデータが消えてしまうなどの弊害もあります。

画面が真っ暗でマウスポインターすら表示されていない場合

画面になにも映っていない場合、モニタ側の原因とパソコン側の原因と2通りに分けて考えます。

モニタ側(接続ケーブルも含む)に問題がある場合も多いので、まずはモニタ側に問題がないか調べます。一番多いのがモニタ側のケーブルの抜けです。差し込みが甘いと緩んで抜けてしまうことがあります。電源が入っていても、パソコンと接続しているケーブルが抜けていたり、もしくは断線していている場合もよくあります。

モニタ側に異常はないのに画面になにも表示されないこともよくあります。

グラフィックドライバ(表示処理を行うプログラム)が正常に動いていないためになにも表示されない事がまれにあります。原因はメモリ不足であったり、発熱により処理できなくなったり、もしくはバグと呼ばれる不良のために発生します。

画面になにも表示されていないため、手がかりはないのですが、キー入力で画面表示処理を起動しなおすことで復旧する場合があります。

Windowsの場合は、「ロゴ(Windows)キー」+「Ctrl」+「Shift」+「B」で画面を起動し直すよう(スリープ解除)になっています。

また、パワーポイントのプレゼンや、2画面を使っていた影響などで画面表示されない場合もあります。この場合は、「ロゴ(Windows)キー」+「P」で画面構成を切り替えると画面表示される場合もあります。

画面表示されていない場合でも、そのパソコンにリモート接続できる場合があります。サーバーのパソコンなど電源きることができない場合はリモート接続も一考の余地があります。

画面にマウスポインタしか表示されていない

起動処理やシャットダウン処理が正常に行われず途中で中断している場合によくあります。

この場合、電源ボタンをポンと軽く押しただけでは(スリープ状態になるだけで)、再度電源を入れても同じ状態が続きます。

こういう時こそ、電源ボタンの長押しの出番です。確実に電源ボタンを長押ししてシャットダウンを完結させます。

強制終了に失敗した場合でも、電源ボタン長押しでのシャットダウンを2回くりかえすとうまくいくことがあります。

電源ボタンを長押しで強制終了したあと、LEDランプはもちろん、パソコンから音がでていないか確認するとよいです。なにかが光っていたり、なにかが回っているような音がしている場合、シャットダウンが完全ではありません。

電源長押しでも強制終了ができない場合の対処方法

電源長押しでもパソコンが切れない場合、本当の最後の手段として、電源コードを抜くという荒業を行います。本当に極まれになのですが、電源ボタンが壊れるなどの要因で、電源ボタン長押ししても電源が切れない事があります。電源コードを抜くというのは、電気の元を断ち切るわけですから、電源は確実に切れます。

ただし、この操作でパソコンが壊れることもありますから、本当に最後の手段です。停電でパソコンの電源が強制的に切れてしまいパソコンが壊れる事も珍しくありません。

コンセントを抜くのは本当に最後の手段です。この状態になったということは、パソコンになにか異常が発生している可能性があります。パソコンだけでなく、モニタ、プリンターなどの電源もコンセントから抜いて、接続している周辺機器もできるだけはずし、パソコン内部の放電を確実に行いましょう。コンセントを抜いたあとも最低10秒ぐらいは放置してください。

ノートパソコンの場合は、電源ボタンを抜いてもバッテリー駆動されるため強制終了されない事があります。この場合は、バッテリーを抜き取るという作業で強制終了します。

ただ、ノートぱそこんの場合はバッテリーの取り外しが困難な場合があります。この場合はバッテリーが消耗するまで(電源コードを抜いた状態で)放置し電気がなくなるのを待つのでもよいですが、できればバッテリー取り外しの方が効果は高いです。

デスクトップパソコンの場合、電源パーツにも電源スイッチがついている場合があります(パソコンの背面に位置しています)。念のためにここのスイッチもOFFにすると、電源パーツのリフレッシュにつながります。また電源パーツによっては、放電用のスイッチが用意されている事もあります。

シャットダウンホールの使用

バッテリーを積んだノートパソコンの場合、電源ボタン長押しが効かない場合の措置として、特別にシャットダウンホールが用意されている場合があります(機種によります)。

シャットダウンホールとは、小さな穴です。通常パソコンの背面など目立たないところについています(ついていない機種もあります)。この穴にクリップのような細い棒を差し込むと強制終了することができます。

最近見かけなくなりましたが、昔のパソコンにはリセットボタンというのもありました。リセットボタンを押すことで強制的な再起動ができました。シャットダウンホールとは、そのリセットボタンのようなものです。誤って押すことがないよう、穴の奥に配置されています。

電源ボタンの場所確認

普通あり得ないのですが、電話で相談を受けた時の話です。「電源ボタンの長押ししてもパソコンが消えない」と。おかしいと思いましたがよく調べてわかりました。その原因はパソコンの電源ボタンでなく、モニタの電源ボタンを操作していた事でした。

モニタの電源ボタンをいくら切ってもパソコンは消えません。長押しする電源ボタンが、パソコンの電源ボタンなのか念のために確認しましょう。

パソコンを強制終了する時の注意点

先にも書きましたが、強制終了した後はすぐに電源を入れないようにします。強制終了が終了して10秒ほど待ってから電源を入れるようにします。

電源ボタン長押しでは、入力中のデータはもちろん保存されませんが、入力中でないデータであっても消えてしまう可能性があります。ですから、安易に電源長押しは使わないようにしたほうがよいです。

電源長押しする場合、HDD等のアクセスランプが点滅している時は避けた方がよいです。この場合は、パソコンがなにか処理で動いていますので、この処理が終わるまで待ってから長押しします。

まとめ

パソコンの強制終了をするときの手順です。

  1. OS(システム)フリーズかどうか確認する。OSフリーズでない場合は電源長押ししない。
  2. パソコンの電源ボタンを確認し長押しする。長押し時間は5秒~20秒目安、消えた音がするまで。
  3. 電源ボタン長押しで強制終了できない場合、スリープ機能の解除できないか検討する。
  4. 強制終了の手を尽くしたら、電源ケーブルやバッテリーを外して電気の元を断ち切る。

パソコンの強制終了は、いろいろな後遺症を伴います。それらのリスクを考慮して強制終了は行います。最悪強制終了したあと、電源がまったく入らない事もあります。特にデータのバックアップができていない場合は、できるだけ強制終了せずに対処するのが賢明です。

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